経営者の想い

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理念を追求・経営指針書について


理想を追求・経営指針書についてマスカット薬局の理念は「命のある企業経営」です。血の通った温かい組織を目指すという大切な想いがあります。薬を飲んでもらうためではなく、「地域の一人一人の生命・健康を守る」ことが我々の役割です。
「みなさん薬を飲んで健康になれるんですか?」と言うことを僕はよく問いかけます。大切なことは、病気にならず、ずっと健康で長生きすることです。薬を調剤することが目的ではなく、地域の方々の健康をお手伝いするのが薬局の仕事だと思っています。
その健康という大きな枠の中の一つが薬です。だから薬の知識を始め健康の知識が必要になってきます。マスカット薬局の社員は大学で研究する、学術論文を発表する、サプリメントを学ぶ、アロマの資格を取る、地域で健康まつりのイベントを開催し、地域の人たちとふれ合うなど、様々なことを積極的に取り組んでくれています。みんな一人一人が地域の健康を守るという会社の目的・使命に共感しているから、学ぶことの必要性を感じてくれているのだと思います。

マスカット薬局は、経営指針書をもとに経営をしています。経営指針書とは、理念・ビジョン・方針・計画を文書化し毎年更新していくものです。マスカット薬局の目指すものから、今期やるべき計画まで網羅しています。2009年に初めて作成し、発表会で全社員に会社の理念・目的を話しました。自分の考えた想いは社員に伝わらず、会社の問題、僕の問題がいっぱい溢れことになり、僕は混乱しました。
2年目に、社員アンケートを行い、分析し、5つの方針として発表しました。みんなの意見を聞いていなかったことを深く反省し、決意を新たに動き出しました。
3年目には、初めて単年度目標を作りました。店舗によって地域性が異なるため、店舗毎にそれぞれの環境に合った単年度目標を作りました。
4年目は3年後のビジョンを作りました。時代の変化が激しく、社会保障制度の危機感があり、経営者として10年後のビジョンは描けませんでした。マスカット薬局を3年後にこういう会社にしたいんだと、社員が共感してくれました。
3年後のビジョンを作ることで、単年度の目標や計画の重要性に気づいてくれました。3年経てビジョンを検証しましたが、3つのビジョンがすべて達成できました。こうなりたいとイメージされたビジョンは数値目標ではありませんが、同時に数字の成果が出ました。一般用医薬品の販売促進や健康まつりなどイベントも企画して取り組んでくれるようになり、サプリメントの売上も増えてきました。その頃、診療報酬の改定があり、多くの薬局が大きくマイナスとなりましたが、マスカット薬局には影響がありませんでした。自分たちで決めた目標を達成できるという自信と、やりがいをもって、楽しんで取り組んでいることが、外的要因に対して大きな力を発揮したのだと思います。



マスカット薬局の教育・博学博士取得


薬剤師から事務員すべての社員の人材育成に力を入れていることが、大きな特徴だと思います。新卒、中途採用で多くの方に面接でお越しいただきますが、マスカット薬局の取組みの中でも教育について多くの時間をさいてご説明します。人材紹介の会社にも、マスカット薬局の教育に対する想いを共有していただき、成長意欲が高く、優秀な方をご紹介いただいています。自社の風土にあった人材が来てくれるよう、マスカット薬局からも益々発信することが重要だと思います。

マスカット薬局では、薬剤師が薬局の実務をしながら、薬学博士を取得できるように支援しています。仕事を兼務しながらの受講や研究は簡単ではないと思いますが、既に3名の薬学博士が生まれました。現在も2名が学んでいます。



人工知能の世界


人工知能が発達すると、今後、薬局の仕事がなくなる恐れがあります。これは、税理士や弁護士、医師など多くの仕事に言えます。ホワイトジャックといい、判断だけなら人工知能の方が正しい判断が出来るでしょう。人口知能の判断したものを医者が最終的に診断をすることが出てくるのではないかといわれています。そうなれば薬局も全部が調剤ロボットになるでしょう。例えば、水薬なんかもボトルに入れ、データを入力するとその分量だけ投薬瓶の中に入れて混ぜて出てくる。粉薬も同様にデータに従って、何gかを測って、分包してちゃんとでてくる。そうすると人間がするより誤差も少なく、間違いもなくなります。錠剤も入力するとトレイの中に指定の錠剤が入り、小包装され、最終的に薬剤師が監査をし、患者さんにお渡しする。薬剤師の仕事が大きく変ってくることになります。
また今後何年後にはマイナンバー情報の中に患者情報が全部入るようになります。保険情報から疾患の状況など、他の医療機関で何の薬を飲んでるか、アレルギー歴があるか、そして、医者がそのマイナンバーに今回の薬はこれですよと処方が電子媒体で飛んでくるようになると、薬剤師が今までの薬歴を確認し、問題なければOKを出すと、薬がオートメーション化される。保険請求も保険もリアルタイムに処理されれば、1ヶ月まとめて保険請求することがなくなり、レセプト業務というもの自体がなくなってきます。

私たちの仕事がなくなるのでは?と、事務員の方が強い危機感を持ち、勉強会を開き、そういう時代が来た時に私たちは何をすべきなのかを考えていただきました。自分たちの出来ることを増やすため、登録販売者という、資格取得を積極的に始めました。(登録販売者とは、薬剤師がいなくて、第1種の薬「ロキソニン」とか第2類、第3類の薬の販売が出来ます)現在マスカット薬局では30名を越える登録販売者がおります。保険請求も2年ごとに大きな変更があるため、請求には細かい知識が求められます。登録販売者の意識が高まることで、薬剤師へのアドバイスに繋がってきています。



今考える課題:薬局に行こう!ウィーク


今、我が国の社会保障制度がもたないことを危惧しています。厚労省は薬局を大きく減らす必要があると言っています。マスカット薬局は地域のために存続しないといけない、地域の人にファンになってもらわないといけません。日頃から中学校区の人がマスカット薬局に気軽に来られるような環境を作るために、薬だけではなく、地域の企業の商品を販売したり、薬局でのイベントを企画しています。

マスカット薬局はClass Aという地域の人々の健康を応援する新しい形の保険薬局のネットワークに加盟しています。調剤はもちろんのこと、健康をトータルにサポートする「ヘルスケア・プロショップ」として、全国5,700の薬局のネットワークです。ClassAでも、みんなが病気にならないような健康イベントをしたらいいんじゃないかと提案しました。ドイツには国民的イベントの「薬局の日」があり、薬局が競って、健康に関わるいろいろな催し物を行なうことで、国民の健康意識を高めています。
日本では、1日で開催するのは難しいため、毎年6月1日~7日の1週間を「薬局に行こう!ウィーク」とし、試飲会や試食会でもいいし、講演会でもいいし、検体測定でもいいし、何でもいいから地域の人に来てもらえるイベントをやろうと声を掛けました。第1回目の2017年6月は、当初200薬局の参加見込でしたが、400薬局が参加してくれました。『最初は「薬局に行こう!ウィーク」は日本にポツポツしかない。継続することでポツポツ増える。5年目にはこれくらいになる。10年目には全国に「薬局に行こう!ウィーク」が広まり、国民的イベントにする。みなさん協力してほしい。1000薬局の協力を目指します』と言った想いを伝えました。
小さな島から大きな群島になって、日本全土を巻き込むような取り組みにするというのが、私の一番のやりがいです。国民にもっと健康意識を持っていただけるよう頑張りたいと思います。



医薬品情報室について


マスカット薬局には、医薬品情報室があり、新しい薬や、副作用の情報を整理精査し、社内で共有しています。大手の薬局や製薬メーカーでもこういった情報管理は後回しになっているのが現状です。看護師のための参考書籍を執筆されている優秀な方が弊社に在籍し、管理をしていただいています。こういった熱心な取組みは理念の共有があってこそだと思っています。
また、薬学博士になった社員も、出版社より薬剤師がよく読む月刊誌への執筆依頼がありました。例えば膝が痛いとかといった時に、薬局だったらどういう患者さんに提案したらよいとか、何の薬を出したほうがいいとか、医師に受診勧奨した方がいいとか、その判断基準について、家庭医の先生と連携し、薬剤師の立場でまとめていく予定です。



もの忘れ相談プログラム


今まさに日本中で一番注目されているテーマである、認知症について、「もの忘れ相談プログラム」を進めています。薬局で、もの忘れ相談プログラムという診断を100人に行い、約2割(18%)の方が認知症の可能性があるというデータが出ました。その人たちを受診勧奨して専門医に診察していただくと、その8割くらいが認知症と診断されました。薬局と専門医との連携によって認知症の患者さんの早期発掘ができました。行政の地域包括センターと連携し、研究として大学との連携も始まりました。

病気にならないような環境を作るのが薬局の仕事であり、全社員がやりがいをもって取り組む。マスカット薬局の「命になる経営理念」と会社の目的の「地域の一人一人の健康・生命を守る」は、普遍的な我々の役割です。日々の仕事やビジョンは、社会の変化に合わせて柔軟に変化していくことで、マスカット薬局の想いが繋がっていきます。