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緩和ケア研修会

実施日:平成26年05月~07月 場所:マスカット薬局 本部


癌は、日本人の死因で最も多い病気です。癌患者さんは、癌自体の症状のほかに、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を経験します。それらの苦しみに対して医師、薬剤師、看護師、その他の医療従事者によるチームが患者およびその家族とともに早期から係わり、適切な対応をする事が重要となってきています。緩和医療は生命を脅かす疾患による問題に直面している患者およびその家族のQOLを改善するアプローチです。癌の痛みは適切な治療やケアで90%の人は除痛され痛みが緩和されます。鎮痛薬など薬剤に携わる薬剤師の役割は大きく、より高いレベルで緩和医療に貢献できるように勉強会を計画いたしました

 

第1回 緩和ケアの基本について (平成26年5月15日)

勉強会内容

緩和ケア研修会1緩和ケアとは何かということから、WHO方式がん疼痛治療法について、痛みのアセスメントの重要性と鎮痛薬使用の5原則に基づいた治療方について、

参加者感想

本店薬剤師 中西

がん緩和ケアを臨床に即して学んだことは、今回、初めてであり、非常に分かりやすい説明で勉強になった。
オピオイドを経口投与することは、患者の自立を促し在宅への意向も高まるということを聞き、経口投与の大切さを認識した。また、レスキュードーズでは、定期処方の徐放性オピオイドと、同一成分、同一投与経路の速放性オピオイドを使用すること等、いろいろなレスキュードーズ使用ポイントを整理することができた。

本部スタッフ 遠藤

緩和ケアや疼痛コントロール、実際の現場であったり医療用麻薬そのものの理解や、知識を私自身、多く持ち合わせていません。数少ない機会の中で、こういった勉強会に参加できることは、有難いです。1日を通しての疼痛コントロールをしていても、突出して出る痛み(レスキュードーズを用いる)についても、H18.12月から患者さん本人の麻薬管理が認められたと知りました。枕もとでご自分で管理できるようになったことは、大きなメリットだと思います。勉強会に継続して参加し、このような知識を得たいと思います。

 

第2回 緩和ケアで使用されるオピオイドについて (平成26年5月29日)

勉強会内容

緩和ケア研修会2強オピオイドの種類と使い分けについて。
成分ごとの特徴と副作用について。投与経路や、それぞれの特性によるオピオイドの使い分けについて。

参加者感想

湯郷店薬剤師 中島

在宅医療での緩和ケアにおける薬剤師の患者さんへの関わりがより重要になる中で、今回の勉強会ではオピオイドの成分ごとの特徴や製剤ごとの特徴、また、オピオイド使用で起こりやすい副作用やその対処法、オピオイドローテーションの際の換算方法、注意点について学びました。研修会終了後は、日常業務の中での実際の症例体験を通しての質問が多数あり、多くのことを共有・吸収できた研修会となりました。

本店薬剤師 大呂

今回の研修会はモルヒネ、オキシコンチン、フェンタニルの腎機能障害、神経障害性疼痛など状態に合わせた使い分けを聞くことができ、頭を整理することができたので非常に良かったです。また副作用についても良いアドバイスを聞くことができました。オピオイドの副作用は「見えやすくコントロールしやすい」NSAIDsの副作用は「見えにくい。重篤化することもある。」ということ。ひとつひとつの副作用はよく知っているのですが、違う捉え方、比較をするとイメージがかわるものだなと痛感しました。明日からの仕事に生かしていきたいと思います。

 

第3回 実際の症例について(平成26年6月19日)

勉強会内容

緩和ケア研修会3初期タイトレーションと継続タイトレーションの基本について、実際の症例からみるオピオイドローテーションについて。在宅治療のなかで使用されるオピオイド注射剤について。

参加者感想

本店薬剤師 山口

今回の勉強会では、モルヒネによるRapidタイトレーションの方法や、オピオイドローテーションの方法を実際の症例を通じて学ぶことができました。保険薬局ではあまり馴染みのない注射薬についても、今後在宅医療が広まる中では必要になってくると思うので、今回勉強することができて良かったです。オピオイドローテーションといえば完全にオピオイドを切り替えるという考えだったのですが、患者さんの状態を見ながら徐々に切り替えていったり、内服→注射→内服といったローテーションの方法を知ることができてとても新鮮でした。患者さん個々の症状に応じたオピオイド、投与経路の選択の重要性を実感することができました。

備前店薬剤師 安野

実際の症例報告を数例ご紹介いただき、痛みや無駄な副作用を少なくするためには、患者様の状態に適した鎮痛剤・用量の選択が必要なことがよくわかった。また、貼付剤使用の注意点や注射剤の利点がわかり、急速な鎮痛が必要な場合や、(一時的にでも)内服困難な方のために注射剤を用意できる体制を整えなければいけないと感じた。

 

第4回 フェンタニルの特徴について(平成26年7月3日)

勉強会内容

緩和ケア研修会4オピオイド鎮痛薬の薬理作用について、フェンタニルの特徴と貼付剤の特徴。ROO(Rapid Onset Opioid)製剤の特徴について、アブストラル舌下錠のタイトレーションの方法について。

参加者感想

本店薬剤師 田中

今回はフェンタニル経皮剤とアブストラル舌下錠の勉強会がありました。今回の勉強会で印象に残ったことは、フェンタニル製剤のフェンタニル経皮剤とアブストラル舌下錠は、μ1受容体に作用するので副作用の便秘、吐気が少ない上に、外用剤であるため、腸管に触れることがないため胃腸障害が少ないというメリットがあるということでした。今回の勉強会はフェンタニル製剤に対して大変まとまっており勉強になりました。今後の業務に生かしていきたいと思います。

 

第5回 新しい強オピオイド「タペンタドール」の特徴について(平成26年7月17日)

勉強会内容

緩和ケア研修会5新しい強オピオイド「タペンタドール」の特徴について、
改変防止技術(TRF:Tamper Resistant Formulation)について

参加者感想

湯郷店薬剤師 中島

緩和ケアにおける薬物治療においても様々な薬剤が開発される中で、今回は新しく発売される癌性疼痛薬についてその開発経緯・特徴などについて学びました。講演の後も会場から多数の質問が出され、より理解を深めることができました。また、参加したいと思います。

高梁店薬剤師 中尾

8月の発売前にヤンセンファーマ株式会社の「タペンタ錠」の勉強会に参加しました。「中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛」を効能・効果とした強オピオイドに分類されるタペンタドール塩酸塩の徐放錠です。今までのオピオイドと同等の鎮痛効果が期待でき、副作用の発現率が低いのが魅力です。又、誤用や、乱用を防止する為の改変防止技術(TRF製剤)で、水に溶かしたら粘性のゲルになったり、粉砕しようとしたら刃が欠けてしまう様なとても固い錠剤になっています。薬を知り使いこなす事で癌の患者様を「痛み」から解放する事に少しでも貢献できればと思います。

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