はじめに
今回は、高梁市のデイサービスひなたぼっこ美の里によんでいただきました。冬場の血圧で気を付けること、ハンドマッサージなどについてお話しました。教室の内容
冬場の血圧にはご用心
冬場、脱衣所や夜中のトイレなど暖かい場所から寒い場所へいくと急激な温度変化で血圧の大きな変動をきたし、意識障害や心筋梗塞をおこすことがあります。急激な温度変化を起こさないためのお風呂場(脱衣所・浴室)とふとんでの工夫についてお話しました。
お風呂場(脱衣所・浴室)での工夫
・浴槽のふたをとり、浴室をあたためる。
・あたたかいシャワーを出しっ放しにして浴室をあたためる。
・脱衣所に暖房器具を設置する。
・浴槽からでるときは急に立ち上がらずに、前かがみでゆっくり立ち上がる。
夜中や朝、ふとんの中からでるときの工夫
・急に立ち上がらない(立ちくらみの危険があります)。
ふとんから出る時には、
ふとんの中で手足を十分にもむ ⇒ 羽織れるものをふとんのそばに用意して羽織る
⇒ 急には立たずに先ずはふとんの上に座る ⇒ ゆっくり立ち上がる
血糖値が気になる方へ果物のカロリーと1日の果物の適量について
冬はコタツでのミカンがおいしくなる季節です。果物の食べ過ぎは血糖値上昇や中性脂肪上昇などに繋がります。血糖値が気になる方の1日の果物の適量は80kcalぐらいです。80kcalの目安は、ミカンなら2個、バナナなら1本、リンゴなら1/2個、柿なら1個、大きめなブドウなら約20粒です。ご自身の握りこぶし1個分くらいを目安としてください。
一度に食べると血糖値が上がる心配があるので、食後のデザートや間食で食べる際には、半分量の40kcalを目安に食べることをおすすめします。
ハンドマッサージでリラックス
香り付けのハンドクリームで参加者の方と一緒にハンドマッサージをおこないました。短時間でできる手を温めるマッサージで参加者の方からは「気持ちいいわ」、「手が温かい」といった声があがりました。
教室を終えて
参加者の方々は、熱心に聞いて下さり、ご自身で工夫されている寒さ対策も教えて下さいました。これから冬本番になります。血圧もそうですが、風邪にも十分にお気をつけてください。日時:平成28年12月15日(木) 場所:デイサービスひなたぼっこ美の里
管理栄養士 石和田光